Empirical Studies of local Knowledge in Africa and Networks

es-project とは

es projectの名称である「es」とは、エチオピア西南部に暮らすオモ系農耕民アリ(Aari)の言語で「知る(know)」という意味です(語幹es、不定形eskan)。アリの人たちは、自分が実際に経験して知っている(できること)、という意味でこの用語を使ってきました。近年は、学校教育の浸透などにともなって、見聞きして知ったこともesの意味に加えられており、その対象とする範囲や意味が拡張されています。

es projectは、esが元来もっていた意味に留意しながら、アフリカの人びとがこれまで培ってきた経験や知をもとに、あらたな知を創りだしていく過程―在来知(重田 2013)の生成過程―に注目しています。フィールドワーク(現地調査)で得られたデータや知見をもとに、アフリカの人々の知のありようを検討しています。アフリカの人々が培ってきた創造的な知の営みに私たちも学びながら、同時代に生きるものとしての対象地域への関わり方や、21世紀を生きていくうえでより良い生を営むことについて考察をすすめています。

このes projectは、上記のような関心のもとに、以下の3つのキーフレーズにそってアフリカにおいて研究活動を進めています。

1) 在来知の共有と技術革新 2) 生業活動の創出 3) 協働と社会実装

重田眞義 2013 「ZAIRAICHI刊行によせて」重田眞義・金子守恵(編)『ZAIRAICHI:アフリカにおける社会的な性差を基盤にした知識や技法を理解するためのあらたなアプローチ』京都大学アフリカ地域研究資料センター、i-ii.